全編室内のシチュエーションコメディーでも、印象的なロケ先はあるものです 『キサラギ』

監督　佐藤祐市
脚本　古沢良太

出演　小栗旬　ユースケ・サンタマリア　小出恵介　塚地武雅　香川照之

日本のシチュエーションコメディーを代表するであろう三谷幸喜も真っ青なお話を、ドラマ『相棒』でおなじみの古沢良太が書き上げた秀作。

第50回（2007年度）ブルーリボン賞で、作品賞を受賞しています。

とはいえ、シチュエーションコメディーということで、この映画でストーリーが展開されるのは、あるビルの屋上の一室。
つまり、ロケをする状況が生まれない映画なのですが、それでも、若干のロケがあり、そのロケ場所がとても印象的であるといく点からは、ロケ地めぐりをしてみたくなる作品でもあります。

数少ないロケ地として、やはり一番印象的なのは、オープニングに出てくる『あるビルの屋上の一室』。
ここは、芝浦にある『芝浦ヘリポート』の屋上で、実は、ここはロケ地の隠れた名所として知られた場所。
サスペンスや刑事もの等では、よく犯人が隠れていたりする所です。

そして、もう一箇所、ロケ地というより、行ったことはないけど日本人なら誰でも知っているという、チョッと変わった名所が、ラストシーンで使用されています。
それが『大磯ロングビーチ』。
1980年代後半までは、アイドルの水泳大会といえばここで、ある年代以上の方なら、名前を知らない人はいないといえる場所で、一切室内からでない映画のラストがここというのも、なかなかおもしろいのではないでしょうか。

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