あの歌を歌いながらロケ地を巡ろう 『少年メリケンサック』

監督
宮藤官九郎

出演
宮崎あおい
佐藤浩市
木村祐一
田口トモロヲ
三宅弘城
勝地涼

最近では少なくなった、監督のオリジナル脚本の映画ですが、とはいっても、監督がクドカンですから、驚くこともありません。






ネットで話題のパンクバンドをスカウトに訪れたレコード会社の新人発掘担当のかんな（宮崎あおい）が、全員オヤジになってしまっているそのバンドをプロデュースはめになるというコメディー映画。

バンドの本拠地が高円寺という設定ですので、実際に高円寺の街へバンドを探しに行きますが、バンドンがねぐらにしていうもつ焼き屋は亀有の『もつやき江戸っ子』。
このシーンで映っているお客さんたちは、実際のお店のお客さんだそうです。

いやいやながらもバンドをプロデュースことになったかんなと少年メリケンサックのメンバーは、高円寺から全国ツアーに出発しますが、実際にツアー車は全国を走り、名古屋港の貯木場や琵琶湖大橋、新大阪駅に道頓堀、広島の原爆ドームと、全国を走りまわってのロケが行われて、さながらロードムービーの様相。

とはいっても、ストーリー展開のあるシーンは関東で撮影されており、高崎市の中央銀座通り商店街は広島という設定で、バンドの出身地仙台は新橋駅の周りでロケがおこなわれています。

しかし、この映画はどこえへロケ地めぐりをするよりも、『ニューヨークマラソン（農薬飲ませろ）』とつぶやき続ければ、十分映画の世界に浸ることができる、まさにクドカンワールド全開の映画です。

タグ：宮崎あおい 佐藤浩市 宮藤官九郎 勝地涼