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画面でのみ再現した場所へは、ロケ地めぐりでは訪れることができません 『マイ・バック・ページ』 [映画ロケ地紹介]

マイ・バック・ページ [Blu-ray]監督
山下敦弘

脚本
向井康介

出演
妻夫木聡
松山ケンイチ


文芸、映画評論に町歩きまで、さまざまなジャンルの書籍から翻訳までを手がける川本三郎。
そんな氏が、実際に体験した朝日新聞社時代の『事件』をつづったノンフィクションを映画化した作品。

時代が、学生運動が終焉へ向けて進み始めた1969年から71年という設定のため、のっけから安田講堂や西新宿の京王プラザホテル(建築中)がCGで再現されますが、逆に言えば、ロケ地へ出かけても映画の場面とは違う風景しかないという、ロケ地散策には不向きな作品ではあります。

実際に訪れて、映画の雰囲気を感じることができるのは、やはりロケの中心となった神戸で、オープニングのヒヨコを売るシーンのロケは元町高架下通商店街。撮影協力に名前の出てくるグリル十字屋やエビアンコーヒーショップは、レトロなインテリアで神戸でも有名なお店です。

そして、舞台となる朝日新聞(劇中は東都新聞社)のセットは、旧神戸生糸検査所で、もちろん、旧朝日新聞社があった有楽町の高架やガード下の赤提灯はセットとCGです。

都内の撮影では、京都の大物運動家と対談する料亭が、神楽坂の鳳明館で行われているのですが、映画のロケ地としてぜひ行って見たい『劇中で登場する映画館』の木更津東映は、一昨年に閉館してしまっており、訪ねることができません。
残念。


劇場地図を描こう劇場のある街がん治郎とたろくろのマップハウス

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