SSブログ

東京失恋散歩? 『ハチミツとクローバー』 [映画ロケ地紹介]

ハチミツとクローバー [DVD]

監督  高田雅博
脚本  河原雅彦・高田雅博
出演  櫻井翔 蒼井優 伊勢谷友介 加瀬亮 関めぐみ 堺雅人

羽海野チカのマンガを映画化。

美大に通う5人の男女の、切ない片思いを描いた作品です。

ストーリーとロケ地がこれだけシンクロしている映画はめったにないと思える程に、各シーンが印象的な映画なのですが、同時に、それは原作とはだいぶイメージが離れてしまうという逆効果もあったようで、作品とロケ地巡りの葛藤を表した作品ともいえます。

のっけから、昭和風一軒家が登場しますが、こちらは場所がわかりませんでした。
クソッ!

気を取り直して探したのが、学生寮となる建物。
これは、その形からお分かりになった方もいるのではと思いますが同潤会(どうじゅんかい)アパートです。

大正時代末期に建てられた、大正浪漫を体現する建物は、東京・横浜の各地に建設され、その取り壊しに対しては保存運動も起こったほどの名建築。

特に有名な表参道の同潤会アパートは、表参道ヒルズになるときに、安藤忠雄氏の設計で外観が忠実に再現されているほどです。

この作品で使われたのは三ノ輪の同潤会アパートで、2009年に取り壊されており、現在同潤会アパートで残っているのは上野だけ。
しかし、上野も来年(2013年)には取り壊されますから、見に行きたい方はお急ぎを。


主人公達が通う学校は複数の場所でのロケですが、メインは『東京海洋大学越中島キャンパス』。
こちらはロケ地としては有名ですよね。

行ってみたい場所としては、主人公が着ぐるみを着てアルバイトをしている商店街。
ここは、品川区の『戸越公園駅南口商店街』で、食事をするシーンで使われているお店もここにある『洋食ブルドッグ』さんです。

食事と言えば、この作品で象徴的に使われるオムライスを食べている店『喫茶 風待ち通り』。
ここは、神保町にあるラドリオ。
ドラマのロケ地として定番となりつつある有名店。

そして、定番と言えばタイトルの『クローバー』との関連で出てくる河川敷のシーンの撮影は、赤羽の『旧岩淵水門』の近く。
ロケ地定番の旧岩淵水門、ラブストーリーからサスペンスまでほんとに用途の広い水門ですね。

そして、この映画を観ていて行ってみたいと思える一番の場所は、主人公達が出かける海岸ではないでしょうか。
場所は茅ヶ崎海岸。
海にサーファーやヨットが映っていないのが逆に印象的でしたが、こちらもベタではありますね。

車が故障してそのままみんなで泊まることになりますが、そのときに泊まる旅館は、やはり茅ヶ崎にある『茅ヶ崎館』。
ここで、またまたジャニーズファンの底力を知ることとなるのですが、ファンの間では部屋番まで知られているのですね。
凄い。

印象的なシーンの続く作品ですが、ロケ地めぐりに行くとまた違う意味で感慨にふけることができるのが、加瀬亮と関めぐみのシーンでよく出てくる街並み。

ここは、通称『裏原』とばれる一帯。

ご存知の方も多いかと思いますが、原宿や表参道は、表通りを一歩入ると路地だらけの古い住宅街。
しかし、『裏原宿』で有名になったように、おしゃれなお店や隠れ家のような飲食店、そしてマンションやアパートの一室を借りてのデザイン事務所と、まさにおしゃれを『隠している』様な街。

実は、1970年代からずっとこの街はこんな一面を持ち続けてきたのですが、美大生がデザイン事務所でバイトをすると言うようなシーンを象徴するには、まさに最適な場所なんです。

そしてもうひとつ。
この街の変化のスピードの速さが、ロケ地めぐりをすることで鮮烈に印象付けてくれることがあります。

それは時の流れ。
この作品の中でも、この裏原一帯のロケで特定できるいくつかのお店はすでに無く、何度かでてくる道路標識の前のビルにいたっては、今は駐車場になっています。

恋も人生も街も、立ち止まっていることは無いんですね。

ちなみに、加瀬亮がストーカーしている公園は、『渋谷保育園』の裏手です。


フィルムコミッションチケット作成のチケットハウスかんばん図鑑googleマップ探検隊お散歩イラストマップ東京フェスティバル


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました
RSS Feed Widget

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。