一味違うロードムービー 『ヴァイブレータ』

監督 廣木隆一
脚本 荒井晴彦

出演　寺島しのぶ　大森南朋

赤坂真理の小説を、ピンク映画の時代からメガホンを取り続ける廣木隆一 が映画化。

拒食症の女が、行きずりのトラック運転手のトラックで旅に出るという設定に、昭和を感じるのは私だけでしょうか。

ロードムービーなのですが、ほとんどが車内でのシーンのため、ロケ地的に印象に残る場面は少ない作品。

そのかわり、長距離トラックの特徴をしっかり捉え、夜に走るというシーンでは車内からの眺め。
昼に走っているシーンでは空撮なども交えることで、雪の新潟を魅力的に映し出しています。


ロケ地に関しては映画『ヴァイブレータ』勝手に応援ページというサイトに詳細が記載されていますが、まさにロードムービーという感のロケ地マップが、映画のシーンを思い出させてくれます。

印象的なシーンとして、ロウソクが幻想的な祭りのシーンがありますが、これは新潟県南魚沼市で行われている『雪譜まつり』というお祭り。

映画『ヴァイブレータ』勝手に応援ページではロケ風景しか掲載されていませんが、地元商工会のサイトに、とても魅力的な写真が掲載されていますから、ぜひ見てください。

雪譜まつり ひな人形かざり 地歌舞伎 雪像つくり - 塩沢商工会

そしてこの映画が、『ドラマの基本通り』に描かれていることを象徴する場所が、オープニングとラストで出てくるコンビニ。

最初と最後で同じコンビニいる主人公ですが、72時間で心は大きく変化しています。
そう、これこそ『ドラマの基本』なのですが、それを象徴するかのように、横浜『こどもの国』の近くにあったこのコンビニも、撮影時と現在では違うコンビニに変化しています。

って、それは売上げが上がらなかっただけですけどね。

タグ：廣木隆一 荒井晴彦 寺島しのぶ 大森南朋

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