図書館での戦争なら図書館でロケしちゃえ!って凄い発想 映画『図書館戦争』 [映画ロケ地紹介]
監督 佐藤信介
脚本 野木亜紀子
出演 岡田准一 榮倉奈々 田中圭 福士蒼汰
有川浩のベストセラーを実写映画化。
漫画にテレビアニメに劇場アニメと、あらゆる媒体で作品化されているこの作品。メディアへの検閲が異常に強化された架空の日本を舞台にした、少女の成長物語ですが、戦闘やアクションをベースとしているため、この作品でも自衛隊が全面協力しています。
舞台となる図書館は、複数の実際の図書館でロケされており、どの図書館も特徴があるので、その集合体となる『武蔵野第一図書館』は、それはそれはすばらしい図書館としてスクリーンにに映し出されています。
まずはその外観。
これは、福岡県の『北九州市立中央図書館 』で、ドーム型の形状と要塞のような風貌が、まさに『関東図書基地』という感じでしたね。
そしてその内部として印象的だったのが、あの円形の館内。
ここは茨城県の水戸市立西部図書館がロケに使用されましたが、この図書館、建築物として表彰されているほどにステキな図書館。
内部の撮影としては、新潟県の十日町情報館 も使用されていて、こちらも、本にぐるりと取り囲まれたような館内が特徴的ですね。
しかし、この作品で一番の見どころは、図書館で銃撃戦を行うというシーン。
クライマックスシーンの小田原攻防戦の舞台となる『情報歴史図書館』の撮影は、北九州市立美術館で行われました。
メディア良化隊が攻めあがってくる斜面も、図書隊が防衛線をはるホールやエスカレーターも、すべて美術館の敷地内。
美術館で銃撃戦の撮影を手配するとは、さすがフィルムコミッションの雄北九州フィルムコミッションですね。
そのほかには、終盤で拉致された榮倉奈々や石坂浩二を助けに行った敵のアジトは、常総市にある『旧みつかいどうプラザ』。
この作品の発端となる、主人公の二人が出会う本屋さんは、埼玉の春日部駅前の本屋さんです。
図書館と銃撃戦という組合せが斬新過ぎる作品を、セットではなく実際の図書館で撮影したというのには驚き。
気合はいりすぎですね。
予断ですが、北九州市立中央図書館は、許可をもらえば館内を撮影できるそうです。
ナイスな取材ですね。
為になります。
by hako (2014-04-07 21:20)