SSブログ

実際の雰囲気は、その時代を生きた建物で撮影するのが一番  映画『聯合艦隊司令長官 山本五十六』 [映画ロケ地紹介]

聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実- [Blu-ray]


監督  成島出
脚本  長谷川康夫  飯田健三郎

出演  役所広司  玉木宏


半藤一利の『聯合艦隊司令長官 山本五十六』を元に、半藤本人を監修に迎えての映画化作品。

戦争物ですから、それほどロケはないかと思いがちですが、印象に残るシーンというのは、えてしてロケが多いもの。

なんといっても印象的なオープニングの、海軍省の正門に陸軍近衛師団がいきなりやって来て、銃で威嚇するというシーン。
これは、海上自衛隊呉地方総監部で撮影されたもので、海軍省を海自で撮影とは、狙いでしょうかね。

この海上自衛隊呉地方総監部は、兵隊たちの宿舎などのシーンでも使われたそうで、実際の自衛官の方もエキストラとして出演されているそうですが、それもそのはず、実はこの海上自衛隊呉地方総監部は、ロケに大変協力的な施設で、NHKドラマなどの撮影も行われているそうです。

セットでは表せない空気感というものは、やはりロケに頼るしかありませんが、特にこの作品のように、戦前という今では思い出でしかない時代の雰囲気をあわらすのは、セットよりも実物。

たとえは、山本五十六の自宅のシーンは、愛知県にある博物館明治村の夏目漱石邸で行われたそうです。
この博物館明治村、NHKの朝ドラ『ごちそうさん』で使われて一気に注目が集まったところですが、ここには、明治期に建てられた本物の建築物が移築されているそうで、この夏目漱石邸は、1887年(明治20年)頃に建てられて、森鴎外や夏目漱石が借りて住んでいたという、まさにモノホン。

また、玉木宏が勤務する東京日報の社屋は、群馬県の桐生織物記念館が使われたそうですが、この建物も1934年(昭和9年)に建設された建物だそうで、当時の雰囲気を出すには、当時建てられた建物で撮影するという、『論より証拠』ならぬ、『セットより実物』というところでしょうか。

それでいえば、海軍省も建物が残っていればよかったのですが、残念すでに取り壊されており、跡地には、農林水産省の庁舎が建っています。

フィルムコミッション紹介 | 映画ロケ地紹介 | ここロケ地 | ロケ地ニュース | オリジナルロケ地マップ
- 東京のドラマロケ地を紹介しているだからドラマはおもしろい - 東京で劇場へ出かけるときは劇場マップの旅 -


nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました
RSS Feed Widget

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。